今 だ か ら ベ ト ナ ム

 

「私たち、夏休みベトナムに行くのよ」「えっ、ベトナム、やめときなさいよ」とは、バンコク、香港に一緒に行って、

東南アジアは、肌に合わなかったらしいおばの一声。

「食べ物には十分に気を付けてね」と、主人の両親。「あ、結構いいらしいわよ」とは、バンコク4年在住経験有りの姉。

 

今、“ベトナムが熱い”とよくテレビの番組でも取り上げられている。

そう、暑い夏に熱い国へ。青空の輝くリゾートビーチも選べるのに、わざわざ、大金はたいてと思う人が多いのもわかる。

だけど私たちが今回選んだのはベトナム。“発展めざましい国”“ベトナム戦争終結20年”“ドイモイ政策に揺れる国”を見てみたい。

バンコクのように近代化され過ぎる前に。そして一番の理由は、行ったことのない国を第一優先にしただけのことなのだが…。

−百聞は一見に如かず−Let´s go―

 

 

 

 

サ ラ リ ー マ ン は つ ら い

 

 いゃ〜しかし、休みがない。海外旅行は行きたくてもサラリーマンはつらい。もちろん、主婦の私は、何時でもスタンバイOK。

しかし、大切な我が家の大黒柱は、休みが取れない。

5年に1度、連続休暇(土日合わせて9日)を取れるがあとは、お盆の時だけ。

そう、あの大混雑とバカ高い飛行機代を強いられる魔の8月中旬。

だれが、こんなWorkerholicな国を作ったのだ。

今までは、あまりにも旅行代金が高いので、行かなかったのだが、昨年、あの猛暑の中、テントを積んで軽自動車で東北へ行ったが暑かった。

その時、“よし来年は高くても海外へ行く”と心に決めていた。

 

 ベトナムに行く日本人は、ここ2,3年急増している。

その理由としては、93年4月から外国人の国内自由旅行が解禁になったことと、94年11月にホーチミンへの直行便が運行されるように

なったことによるところが多い。このホーチミンへの直行便は関西国際空港(カンクーと人は呼ぶ)発、JAL,ベトナム航空である。

その他、成田発では、香港乗換えのキャセイやバンコク経由便などいろいろ有る。安く行けるのは、バンコク経由などなのだが、

バンコクに途中1泊しなければならない。日程さえ余裕があれば、バンコクに寄ったり香港で遊んだり出来、言うこと無いのだが、

私たちには時間がない。有るのは5日間の夏休みのみ。

 

 ベトナムに行くからには、ハノイとホーチミン、せめて2大都市ぐらい見て比較したくても、両都市を選ぶと、

短かすぎて市内すら把握せずに終わってしまう。仕方ないから、ホーチミンだけの滞在。飛行機は、

高くても一番早く行ける羽田〜関空〜ホーチミン便。2時間早く到着できるので、JALではなくベトナム航空。

国内に台風でもきて、“羽田〜関空便が飛ばなかったらどうすりゃいいのだ”という質問に旅行会社のお兄さんは

“接続便だから待ってますよ”と。え?いつまで待っていてくれるんだろうと心配したらきりがない。

 

ただ、JAL、ベトナム両航空会社の方にお願いがあります。関空〜ホーチミン便を土曜日も飛ばして〜。

そうなんです。会社がせっかく土曜日から休みなのに、土曜日出発が無いから日曜日の朝までWaiting状態。

 

 

 

 

どこの 旅 行 会 社にしようかなぁ

Golden Weekが終わり、5月10日になると早速ABロードを買った。

殆どの海外旅行はこのABロード(因みに、旅行のカタログをぶっとーくした本)から何社かピックアップして、

飛行機代などを調べることから始まる。この作業は楽しいもんだ。どこに、いつ、どのぐらいの代金で行けるかなど、いろいろ比較して。

気分はもう海の向こう。

 

今まで行った旅行では、大手のJTB、新日本トラベル、H.I.S、マップインターナショナル、など様々だ。

結論的には大手であればあるほど、同じようなツアーでも、宣伝費にお金がかかっているせいか、高いのが普通。

大手のメリットは、何かあったときの信頼度と飛行機の座席確保数が多いとかはあるが、ツアー自体は何と言っても参加人数が多く

見学は大きなバス。現地の係員が、旗もってー。

 かって、オーストラリアに行ったときがそうだった。30人ぐらいもいて、バスに乗るたび点呼。

「いない人がいたら返事してくださーい」なんてださい駄洒落を言うガイドがいたりして。でも良い点もある。

普通団体行動中のチップは旅行会社が払うのだが、私たちしかいなかった、

バリ島やインドでは、ガイドから結構運転手へのチップなどを要求された。

その点多人数だとそんな事はないし、お土産物屋に連れていかれても何も買わなくても目立たない。あれはとっても苦手だ。

 

 “地球の歩き方 ベトナム”等に広告を出している「ピースインツアー」と言う会社がベトナム方面には強そうだ。

ABロードの6月号にはまだ8月中旬の価格が出ていない。どの会社も似たり寄ったりだったので、

「今やっているモニターツアーがお盆のときも催行されれば安いですけれど」

と言うピースインツアーの島村さんのお声で飛行機の仮予約をしてもらう。

なにはともあれエアーチケットが取れなければ、はじまらないもんね。

 

 仮予約をしたすぐ後に結構安いツアーを他に見付けてしまった。出発1ケ月前まではキャンセル料を取られないから、

いろいろな会社にかけもち予約する人もいるが、小心者?の私は、これができない。

特に親切な対応をしてくれた人に嘘をついたりしてキャンセルなんて言えないのだ。

だから、それから1ケ月半は、ピースインツアーのモニター旅行が他のツアーよりも安くなることを祈りながら待っていた。

 

そして、いよいよ7月に入り連絡がないのでTelしてみると「モニター旅行催行になりましたよ」

(モニターツアーとは、旅行後感想文などを提出する)といわれ「あーよかった、それでいくらになったんですか?」

「¥000」「えーそれじゃぁ、飛行機とビザと宿泊だけを組み合わせたよりも高いですよー」「あれっ、ほんとですね」

 

私はいまさら他の所に変える気もないし落ち込んでしまった。が申込書に、

「他社の安かったツアーの価格表もいれて「これよりも安くなることを祈っています!」

とコメントを書いて送付してあったのを覚えていてくれて…。何とそれより安くしてくれたんです。

まさか旅行代金がディスカゥントできるなんて思ってもなかったから、大感激。いい人だぁー。

(結局その時期のモニター旅行代金より、1人あたり¥19,000.−も安くなった。)

 

 結局、私たちが予約したのは、ベトナム航空直行便のチケットと日本から予約できる一番安いランクのサイゴンホテル3泊と送迎。

あとけっこう高いのがビザ取得代。ベトナムのビザを個人で取るのは、殆ど無理そうだったので依頼せざる負えない。

ビザ代に関しては、ピースインツアーは、ツアーとして申し込むと1万円で他のところよりも安いと思う。

インドなどのように簡単に個人で取れれば良いのにね。

 

 ホテルは現地に行けば安いホテルはいくらでもあるが、そこはたった5日間の旅。万全を期すにこしたことはない。

一番安いランクのホテルと言っても、エアコン・シャワー・冷蔵庫付き

(短い旅行日程の私たちには現地の気候に慣れる暇もないので、疲れた体を休ませるこの3種の神器は必要)

−えっ、ぜいたくだって?そう思うあなたは、なかなかの旅人)

 

帰国の際は、ホテルから空港にタクシーで安く行ける為(¥600.−以下)、現地のガイドにわざわざ来てもらわなくても良いのだが、

北京から上海の夜行寝台列車に北京駅に30分前に着いていながら乗りそこなった経験のある私たちは、

日本に確実に飛行機に乗って戻らなければ、という気が、1人2000円なら送迎も“お願いしよう”と言うことになった。

 でも、帰国時は、結果的は、ベトナム人ガイドは空港内に入れず、チェックインも自分たちでやったので、

ホテルからタクシーできても同じだったが…。

 

いやはや、前置きが長くなってしまった。これと言うのも旅行記を書くのは4年前の中国以来。

その後は書いていなかったのだが、思いもかけず“ニーハオ 中国”が好評(誰にだ?)だったのでこれからは、書こうと今は思っている。

 

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