ホーチミンに2泊滞在

 

 ベトナム入国は今回で3度目。ホーチミンは、9年ぶりの2回目です。

JTBのツアーに参加すると言っても、日本からの添乗員がいるわけではなく、現地までは個人旅行と同じです。

 違うのは、空港を出たら「MR &MS・・・・」と書かれた看板を持ってホテルまでの送迎をしてくれる人が待ってると言う事ですね。

 ・・・で、他4名と一緒のマイクロバスに乗って、宿泊先のホテルへ。

そのほか4名は私たちとは違うホテルで下車。フーン、B級ホテルコースですね。贅沢もんだわ(笑)。 日本人って、いろんなクラスがあると、一番下にはしないんですよね―。

 結婚式の披露宴の食事だって、「どのコースにされますか?」って尋ねられれば、みんな、真ん中よりちょっと上のコースを選んだりして。 うちは、いいんです。見栄張りません^^;

 ・・・で、私達は、C級ホテルコースで「サイゴンホテル」。

 なーんと、9年前に泊まったホテルと偶然同じ!!

 場所は、今雑貨店が一杯出来て、日本人に人気のドンコイ通りのすぐ側で、立地条件は申し分なし。9年前は、結構古かったホテルも内装を重ねたようで、充分な部屋。

 

 チェックインしたのが、もう夜の10時過ぎ。

 初めての土地なら、ウキウキして夜でも散策しちゃったりするけど、まぁ、お腹もすいてないし・・・と言うことで、寝ちゃいました。

 

 朝食は、バイキングスタイル。

 考えてみると、最近どこの国に行っても、みんなバイキングですね。

 ヨーロッパとかは違うのかな? むかし、学生時代にヨーロッパに旅行した時なんて、パンとコーヒーだけのコンチネンタル式朝食?とかで、質素でしたが。

 9年前は、確か1階のレストランで朝食だったのに屋上階に場所が変わってました。

 サイゴン川も望めるなかなかの眺めで、ベトナムのうどん「フォー」もいろんな種類があり、日本にいれば殆ど食べないのに朝からしっかり食べました。

  

  さて、ホーチミンには見るところが一杯あります。

  市内には、統一会堂、サイゴン大教会、歴史博物館、戦争証跡博物館、ベンタイン市場、ビンタン市場、郵便局。ちょっと足を伸ばして郊外には、クチトンネル、ミト・カントーなどの水上生活を訪ねるツアーとか。9年前に殆ど行ってるので、今回は、ホーチミン記念館以外は、前を通り過ぎただけでした。

 ホーチミンには、カフェツアーと呼ばれる、超安いツアーを行う会社が山ほどあって、何と、9年前と同じ価格で今でも、いろんなコースを設定してます。

 1日ツアーでお昼まで付いていて一人7ドル! 1000円しないんですよ。1泊2日コースでも15ドルとかです。日程に余裕があって、ホテルも決まってなかったら是非いろんなツアーに参加してみたくなります。そのカフェツアーの代表格の「シンカフェ」なんて、日本人の参加者が多いから、何と日本語ガイドつきのバスツアーも毎日出してます。

 それでも、価格は7ドル!! 他の日系旅行会社なんて50ドル以上してるから、格安ですよ。内容は殆ど、同じだと思います。ただ、違うのは、何かあったときの保障とか対応ですね。たぶん。

 私達は、現地で日本人相手の高いオプショナルツアーとかに参加する事は、まずありえないから、こういう安いツアーがある都市は魅力的です!

 

 さて、ホーチミン記念館に向かって歩いていると、ついてくる、ついてくる・・・。

何がくっついてくるかと言うと・・・「シクロ」おじさん!!

 「シクロ」は、自転車に人が乗れるようにしたいわゆる、人力車ですね。

ホーチミンのシクロは、地元の人がバスも行かないところに行くのにたまに使う以外は、観光用に利用されることが多いようで、値段交渉でよくトラブルになるので、余り利用は勧められてないんです。

 9年前も、しつこく誘われたけど、ホーチミンのシクロはひとり乗りなので、2台必要だし、第一タクシーの方が安いので、断って乗らなかったのです。

 しかし、今回のおじさん、「乗れ!」とは言わない。・・・が、横をずーっとついてきて、こっちが道路を横断しようとすると、他のオートバイや車をそのシクロを横にして止めてくれるんです。

 ベトナムは、殆ど信号がありません。だから、すごい数のオートバイを避けながら道路を横断するのはかなり大変なので、まぁ、事実助かりました。

 でも、乗る気がないし、第一、ホーチミン記念館は、目と鼻の先に見えてるので、無視してました。

ある事は予測してましたが!

予測はあたりでした!!ホーチミン記念館を見学して出てきたら、いました、いました!!

仲間を連れて2台になったシクロおじさん!!!微笑んでます^^;。やっぱりねぇ〜。

これから、川を渡し舟で渡って反対側に行こうと思っていたので、「近いからいいです〜」っていっても、すぐに帰るわけがない! じゃぁ・・・まぁ乗ってみたいということもあって、値段交渉に。

「いくら?1ドルでいい?」って聞いても「UP TO YOU」つまり、私たち次第でいくらでも・・・なんていう。 じゃぁ、ひとり10000ドン(77円)で!といっても、なんか要領得ないから、ノートを出したら、1H=5ドルって書くじゃないですかぁ!

やっぱりねぇ〜。1時間貸しきりで5ドル払え!って言う事ですよ。対岸への渡し舟の乗り場はどう考えても5分以内。 「NO、2person=20000ドン」って書いたらOK,OKって。

ちゃんと、お互いに交渉して納得すれば、問題ないものです。こっちも歩かずに楽しめたし、向こうにしたって、現地の人間からなら、その半分ももらえないのですから。

 

        ホーチミン記念館                      シクロのおじさん達  

   

 市民劇場・教会・市場など建築物はきれいです。         ちょっとベトナムらしい看板?

  

 

サイゴン川の向こうの生活

 この10年で、市内の中心部は、かなり都会的になってきました。

古かった、国営百貨店もTAX百貨店となって、最近新しく生まれ変わったり、日本の女性に人気の「雑貨店」があちこちに出来、日本語の「雑貨」と言うのが、ベトナムでは、ブランド名のようになってます。 変わらないのは、オートバイの多さと、市場の中ぐらいで、ホテルもどんどん建ちました。

 でも、渡し舟で数分の川向こうは、大きな建物も全くない、昔ながらの「サイゴン」と言う感じです。

渡し舟と言っても、車やオートバイもそのまま乗れる大きさで、乗船賃はたった、1000ドン(7円)

 生活船ですね。

1000ドン払って、乗ってみました。あっという間に反対側に。市場や小さい商店がメインどおりにある以外は、昔ながらの古い家があるぐらいです。特に行きたいところもないし、暑いから、ちょっと歩き回って、また戻ってきました。でも、数分の船旅。なかなかいいですよ。

 

  渡し舟には、オートバイが一杯!             対岸から見た近代ホテルなど高層ビル

  川向こうの商店こんな魚介類やフルーツを売る店が。  「私も入れて!」ってカメラの前に少女が!

 

カニ料理

「海老、かに」は、日本人の殆どが好きですよね〜。

私たちも大好き!!

 9年前にもガイドブックに載っていて食べに行ったQUAN94食堂にまた行きました。

 TAX百貨店前からタクシーで、15000ドン(120えん)。暑い中探し回るより、住所を見せてタクシーで数分。楽ちんです!

 ここはレストランとはいえない庶民的な食堂ですが、味は抜群!しかも安いとあって、日本人もかなりきているので、9年前にはなかった日本語メニューまでありました。

 一番のお勧めは、Deep fried soft shell crabという、柔らかい殻の蟹のから揚げです。

店頭でごま油と思える真っ黒な油でじっくりと揚げた蟹は、そのまま塩コショウを軽く振ってかぶりつくと、中身がとてもジューシーで蟹味噌も入っていて・・・あーぁ、また食べたい一品です。

 何でもおいしいのですが、「車海老のココナッツジュース蒸し」も海老がプリプリしておいしいですよ。

 写真に写っているのを何グラムか尋ねたところ、500グラムと言うことだったので250グラムで注文。他にも頼むわけだから2人なら、250グラムで充分です。

 スープは、蟹肉だらけ!! チャーハンも、蟹肉がゴロゴロ!! しかもこおばしい香りつきで味も抜群!これに、コーラを頼んで合計166000ドン(1280円)

 クーラーもない超庶民的なお店ですが、味と値段で満足する事間違い無しです!

 すぐ近くには、そっくりの店がありますので要注意ですよ。

 

         庶民的な食堂です             店頭で、じっくりとから揚げを作ってくれます

 

 丸ごと食べられ、中の蟹肉がジューシーです!   プリプリの車海老のココナッツジュース蒸し

 

街をぶらぶら&マッサージ

お腹もいっぱいになったので、タクシーで、また街中に戻り、おみやげ物屋を覗いたり、スーパーで買い物したり、ぶらぶら。暑いけど、お店の中はクーラーが効いてるので、9年前に比べれば楽です。

 一度ホテルに戻り、休憩!

シャワーを浴びて、ちょっと昼寝。無理はしませんよ〜。なんて言ったって、今回の目的地は「アンコールワット」。疲れすぎて体調崩したら大変!!だって、日本にいたって、そんなに歩き回らないですものね。夏の昼間になんか。

 夕方から、バックパッカーが集まる、「フォングーラオ通り」に。ここにはカフェが集まっているので、ベトナムコーヒーを注文。ベトナムコーヒーは、アルミで出来たフィルターに直接コーヒーの粉を入れて、熱湯を注ぐというもの。アイスコーヒーにしたかったけど、氷がちょっと不安だったので、氷を入れずに飲みました。

 夫は、「サーカス好き!」。中国の上海でなら有名なサーカスも見れるけど、どこの国に行ってもそれらしき言葉が見つかれば、必ず行きます。

 今回も、ある本に「サーカス」の情報があったため行ってみましたが、季節物のようで、残念ながら行われてませんでした。

 さて、夜の娯楽は「マッサージ」ですよね^^;?

 以前は、このホーチミンにはそんなになかったマッサージ店が日本人観光客の増加と共にあちこちに出来てました。 どこでも、大体似たような値段でしたが、メニューも一種類、チップ込み明朗な会計と言うフレーズが気に入って、ベンタイン市場裏のマッサージ店へ。

 1時間の足+ボディマッサージで7ドル(800円)。日本の価格からすれば、格安ですよね。

でも、中国の青島のマッサージのようにベッドにしっかりと寝てのマッサージの方が、「やってもらいましたー!」っていう爽快感はありますね。贅沢です。はい^^;!

 帰りは、足取りも軽く、ネオンのきれいなドンコイ通りからサイゴンホテルに戻って来ました。

   

      1時間7ドルのマッサージ店内        向かいのシェラトンホテルが華やかなんです!

                                                                                                            

本当の値段は?

海外で私が買うものと言えば、細々としたものばかり。

文房具だったり、布で出来た袋とか。でも、今回は、シルク製の既製品のワンピースまで買っちゃいました! オーダーメイドまではする気はなかったけど、シンプルなシルクのワンピースなら買ってみるのもいいかな!って思ってたので。フォングラーオ通りの店でいくらか聞くと、25ドルと。ドンコイ通りでは同じようなワンピースが35ドルだったので、やはり場所によって違いますね。

でも、その25ドルのワンピースちょっとシミが付いていたので、それを指摘すると、「これは洗えば落ちる。手製だから」と言う。でも、初めからシミが付いてるのをそのままの値段で買う気にはなれないから

交渉して、17ドルに。結構頑張りました。2000円で、ノースリーブのシルクのワンピースGETです。

 

 夫が海外で興味を持つものは、ブランドの時計、キーホルダー、お財布、小さな自転車とかの細工物です。ブランドの時計と言っても、所謂「偽」が付くもんですよ。日本では販売禁止です。もちろん、買って帰るのもダメです!でも、誰も「偽」とは言わないで売っているので、「偽」とは思わないで、買って帰るわけです。まぁ、もし成田で見つかっても自分用に1個ぐらい買ってる分には、何も言われないようですが。

 今回は、ベンタイン市場とラッキープラザで価格を比較したりしていた夫ですが、どうやらブルガリの時計がお目当てのようです。35ドルと言われたとか、17ドルだったとか言ってました。

 一つの店で、店員が女性のブルガリ時計を私に見せて、安いから買え!って言うんです。私は全然買う気なかったので、適当に笑っていたんだけど、「25ドル」でどう?って電卓を見せるんです。

 日本で1000円で売ってるような時計が海外で500円ぐらいの時に買ってしているので、25ドルなんて興味ないから「高いわぁ〜」って言ってたら、「じゃぁいくら?」って。

 まぁ、ブルガリだからねぇ〜。絶対「OK」って言わないような「10ドル」って打ったら何と、隣の人に耳打ちした後、「OK」って。

あんりゃぁ・・・。じゃぁ・・・と言うことでベンタイン市場で買っちゃいました。

 夫の時計も、私が10ドルで買ったので、そのぐらいか15ドルでは買えるはずって思い、交渉したらベンタイン市場では15ドル。しかし、その後、またドンコイ通りのラッキープラザ内の時計屋で交渉したら、なんと9ドルになりました!

 一体、35ドルが9ドルになるなんて、本当の価値はいくらなんでしょうねぇ・・・!

 

 さぁ、今夜は、カンボジアのシェムリアップへの移動です。

その前に、美容院によって、シャンプー&ブロウをしてもらいました。タイ・中国・ロシア・台湾に続いてベトナムでもトライ!

 非常に丁寧に洗ってくれて、これまた暑いのにストレートのアイロンこてまであててくれて、5ドルでした。夜遅く、ホテルで髪の毛を洗ったりするのは面倒なので、物価の安い国での美容院はマッサージ同様疲労回復にもなりお得ですよ。

    

  

  結局ペアでBVLGARI時計購入!       ラッキープラザ内の時計屋さん。9ドルで購入!!

 

ベトナムで一番の高層ビルは、コーヒーの値段もベトナム一番?

出国までの残り時間で、4-5年目に建ったという、ベトナム一高い高層ビル「サイゴン ワールドセンター」の展望レストランへ。そこからの風景は、ホーチミン市内が一望でき、なかなかです!

 しかし、そのカフェの値段もベトナムの物価からするととんでもない価格です。

 コーヒー一杯が4ドル近く。クリームパフェも5ドルぐらいします。サービス料も10%するので、合計1100円の出費。日本の喫茶店と同じぐらいですね。ベトナム人の感覚からすると、1万円近くに感じるかも。でも、店内は、中華系の人でにぎわってました。ベトナムの華僑はお金持ちが多いのです。

 ベトナム戦争後、政治難民としてアメリカなどに渡った人が、成功して戻ってきたり、仕送りをしてるようです。貧富の差が激しいです。

 

 2日間弱のホーチミン滞在でしたが、なかなか充実! 面白い観光都市になってますよ。

バンコク・香港・上海などに行って飽きてしまった人には、お勧めです!

   

サイゴントレイドセンターからの眺め            これで合計10ドル弱

                                                                                                                      NEXT

inserted by FC2 system