カ ッ パ ド キ ア の 一 日

 

 今日は、いよいよメインイベント、火山岩の浸食で生まれた奇観と、初期キリスト教徒の遺跡が残るカッパドキア地方の周遊。

 

  天 気 は 快 晴 。 最 高 ! !

 

 

*カイマクルの地下都市

 

 まずは、地下都市の一つカイマクルへ。

ローマ帝国時代、迫害から身を守る為にキリスト教徒が住み着いた地下に作られた都市だ。

カイマクルには、1万5千人が、住んでいたと言われ、8層にもなる地下都市には、居室などのほかに、食堂、集会場、教会などもあり、迷路のような細い通路で結ばれている。

 

 ホーチミン郊外にあるベトナム戦争時に身を隠して生活していた“クチの地下トンネル”に比べると、“都市”と言うだけあって、かなり広いスペースがある。

 しかし、日の当たらないこの地下で、ひっそりと隠れ住んでいた、キリスト教徒達の祈りが聞こえてきそうな、場所である。

 

 

*ウチヒサール

 

 巨大な1つの岩で出来た城塞を、取囲むように村がある。まず、1Kmほど離れたところから眺めた後、城塞の頂上まで登る。

3 6 0 度 パ ノ ラ マ !

 

 カッパドキアの風景が一望できる。

ギョレメの谷に林立しているペリパジャ(妖精の煙突)と呼ばれる奇岩が面白い。

私には、どうしても ホ イ ッ プ ク リ ー ムを広い大地にいっぱい絞りだしたように見える。

 岩肌にある小さな無数の穴は、“鳩の巣”で、昔から村人は、鳩の糞を集めて、ブドウの肥料として使っていたそうだ。 

 

 

*ギョレメ野外博物館

 

 ギョレメは4世紀頃から多くのキリスト教徒が共同体を作って住んでいた村。ホイップクリームのように見えた奇岩の内部には壁画が美しい教会がある。

11世紀頃に作られたそうだ。

博物館と言っても、“オープンエアーミュージアム”という通り、洞窟教会が数多く残る谷を見物のために開放してある。

 

 

*アヴァノス

 

 トルコ最長の川“赤い川”を意味するクズルウルマク川の畔にある町。

この川の赤い土を使っての陶器作りは有名。

工房を兼ねた陶器の御土産屋さんに立寄る。

手書きの絵皿はとても美しい。

“トルコブルー”の色をベースにしたお皿を何枚か購入。

ほかの場所でもいっぱい売っているが、このような手作り品は、品質の善し悪しもあるので一概に値段を比べる訳にはいかないし、旅行会社指定のお店では、きちんと、包装して貰えるので安心してもって帰れる。“絨毯”や“宝石”の店は、手が出ないし、とくに興味もないが、この“陶器”の店は、結構楽しかった。

もちろん日本語の喋れる店員は、有名な陶芸家の作品を一生懸命勧めていたが…。

 

*フリータイムと昼食

 

アヴァノスで昼食と休憩を入れて、1時間30分のフリー時間を作ってもらった。

どこのロカンタにしようかとぶらぶらしていると、川沿いにオ−プンエアーの店があり、入り口にトルコ語ではあるが、値段が書かれていたので、そこで昼食を取ることにした。

 店員はやはり、英語がまったく通じない。

そこで、また現物を指差しながら、オーダーする。シシケバブには、また野菜とその横に、ピラウと言うピラフが付いてきた。

 天候も良く、川を眺めながらゆっくりと食事が楽しめた。

足元に、何匹も猫が擦り寄ってきたが…。 

2人分、飲み物合わせて50万TL(630円)

 

 食事の後、アヴァノスの街をぶらぶら歩く。陶器屋が一杯ある。裏で作っている所もある。

個人観光客があまり来ないのだろうか? 

観光客らしき人もいなければ、店を覗いても、客引きもいない。“安いよ!”などと日本語ででも声掛けられるのでは、と思っていたのでなんか拍子抜け!

主人は、ワインを買う。カッパドキアはワインの産地としても有名なのだ。 

ハーフボトルで、1本、15万TL(185円)

最近日本でも、大きいサイズで1本380円のワインが売られているが、ここのワインはもちろんそれよりは、美味しいそうで、ホテルのグラスワインより安い値段で買えて満足

 

 

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